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2023.03.18

寺子屋日誌 その五:日本を守る!〜礼節の鬼〜 1

スケールの大きさ

ブログを始めるにあたり、絶対に紹介しておきたいと思っていた寺子がいる。

その日もいつものように寺子に聞いた。

「将来やりたい事はありますか?」

すると、大変興味深い返事が返ってきた。

「自分は将来、日本を守る仕事をします!」

「ほおぅ・・・」

私の想像を超えるスケールの大きい回答を耳にして
少し後ろにのけぞり、寺子を見つめる。

一瞬、沈黙があったことをはっきりと覚えている。

いい意味での異質感

この寺子は私が今まで出会ってきた寺子とは(良い意味で)異質だった。

言葉遣い、机に向かい勉強する姿勢、

そして何より、寺子屋を出る際、両足を揃え一礼して出ていく姿は
「精悍」という言葉だけでは表せない。

担当師匠の私も思わず背筋が伸びるような気持ちにさせられた。

本気を見せる!

私立高校に通う寺子は、「特別クラス」に所属しており、
学校の補習がない日を利用して寺子屋に通っていた。

ある日、寺子から「通塾証明書」が欲しいと言われた。
理由を聞くと、

学校の補習時間を塾に通う時間に変更したい

ということだった。

当時、学校のルールでは補習を受けることは必須で、塾に通うという理由で補習を休むことはできなかった。
しかし、寺子は自分の目標のため、どう行動するかを考えた結果、
補習ではなく塾へ行くことを選び、学校側にそれを許可してもらうためにとった行動だったのだ!

とはいえ、通塾証明書を発行したところで、すぐにルールが変わることはなかった。

しかし、寺子は諦めず、簡単にはルールを変えられない学校に対し、
自分の考えを訴え「本気」を見せる行動をとり続けたことで
数ヶ月後、ついに、学校のルールが変えられたのだった!

ルール改定後

ルールが変更された途端、同じような思いを抱いていた、
他の生徒たちも「通塾証明書」を学校に提出した。

本人だけでなく、他の人にも良い影響が広がり出した。

 

今日のひとことふたこと

・「本気」が伝われば人は動く