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2023.02.28
寺子屋日誌 その二:環境を整える
何になりたいか
夏休みは終わったが、残暑はまだまだ厳しいある日、
新たな寺子が親に連れられてやってきた。
私はいつも通り、説明をするため寺子屋内に案内する。
一通りの説明を終え、これまたいつも通り、お決まりの質問をする。
「将来やりたい事はありますか?」
寺子は少し考えて、
「まだ分らないです」
と、答えた。
するとそれを聞いた親が「警察官とかは!?」と
寺子の顔を覗き込む。
中学生で将来を聞かれて即座に答えられることは稀なので、
特に気に留めることもなく、その後は自然と始まった法学部の話で盛り上がってしまい、
「また、やってしまった・・」と反省し、
その寺子は日を改めて体験学習をする事を決めて帰って行った。
備わっていた集中力
体験学習当日、寺子の様子を覗きに行くと、
中学生のその寺子は「大学受験」を控えた高校3年生達と緊張感のある空間でとても集中した様子だった。
後から担当師匠に聞くと、なんと3時間以上も勉強して帰って行ったそうだ!
本人も知らなかった才能
体験学習の集中力にびっくりした私は「以前からそんなに集中できたのか」
後日、本人に聞いてみた。
「なかったかもしれません。3時間も勉強していたとは思わなかったです。」
「そもそも、寺子屋に通う気は全くなかったんです。」
え?!そうだったの?!
なのに、あの集中力を発揮していたのか!
今日のひとことふたこと
環境が整うと、自分も知らなかった才能が出てくることがある。(かもしれない)