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2023.10.25

寺子屋日誌 その十五:医薬看を狙う! Part.2 <医学部編>

医学部を目指し、高校3年生から寺子屋に通い始めた寺子。
力強い眼差しと決意で受験に向けた勉強を始める。

Part.1がまだの方はこちらをどうぞ。
寺子屋日誌 その十四:医薬看を狙う! Part.1 <医学部編>

 

周囲を巻き込む

6月の進研模試でC判定!

普通に考えて相当厳しい結果だ。

寺子屋 修学館には難関大を狙う寺子を専門に教える師匠(東大出身)がおり、
この師匠が直接指導にあたることになった。

「この寺子は頭の回転が早い!」
と、師匠が私にそう言った。

指導にあたって20分ほどで
「とにかく書くスピードが違う!」
と言うのだ。
(書くスピードが早い寺子のほとんどは頭の回転が早い!!)

なるほど!
受験指導歴40年の師匠はすぐに見抜いた。
そして、師匠はこうも言った。

「一浪できるなら国立医学科行けるかも!!」

「でも、本人は現役で狙っています」

そこから、師匠は国立大医学科がどれほど難しいのかを語り始めた。
もちろん、私も知っていることだけに、ちょっと気まずい時間が流れた・・・
しかし、それはお互いに寺子のことを真剣に考えてのことであり、
難関を狙うにはいい意味で周囲を巻き込むことも重要になる。

 

ちょっといっぷく

国立医学部医学科に入るためには

・学校推薦
・総合型
・一般入試

の3種類となる。
大学によって入試の名称は多少変わるが、一般的にこの3つだ。
どの方法がベストなのかはその生徒のタイプ、高校からの後押し、そして現役生なのか既卒生なのかによって変わる。

どの方法であっても、とても狭き門だと言うことは変わりないだろう。

 

難関攻略

医学科を狙う寺子はまず、英語と数学の徹底した強化が必要だった。
(ほとんどの寺子に必要なこと)

校内のテストや模試の偏差値は申し分ないが、何せ狙うは医学科だ!
ほほ浪人生との勝負になるので、A判定が出たところで当てにはならない。
早い段階で共通テスト85%以上を確実に取れるように訓練が続く。

90%の挫折

因みに「医学科を狙う」といって来る寺子の90%は途中で挫折してしまう。
それは、二次試験対策の一環として行う、
「いままでに見た事のない問題を考えて、考えて、考える訓練をしないといけない」からだ。
これがとてもきつい・・・

ただし、学校推薦型や総合型では二次試験を免除して共通テスト勝負のパターンもある。
もちろん、その分コミュニケーション能力や小論文などで適正のチェックをされることになる。

頭の回転が早いこの寺子も相当苦しかったと思う。

努力の向こうに見える景色

そして、この苦しい訓練を乗り越えた寺子は
総合型選抜で無事に合格した。
仮に一般受験で受けても十分勝負になる「力」をつけていたことは言うまでもない。

合格した時、寺子にはどのような景色が見えたのか。
いつか聞いてみたい。

 

今日のひとこと、ふたこと

目標を持つと人は想像以上の力を発揮できるのかもしれない?!